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それでも、私は生きてる

若い女性アイドルの自殺が話題になってます。
 
WHOの勧告によると、自殺について報道する時、以下のようなことは避けるべきなんだそうです。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない
・自殺の理由を単純化して報道しない
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける
 
日本のマスコミは全部やってますね。
 
毎年3万人以上の自殺者が出るこの国。
このことと無関係ではないのかもしれません。
 
2年ちょっと前、私も死にたくて死にたくて、しかたありませんでした。
生きていても楽しいことなんて全然なかったし、箸の上げ下ろしすら辛いくらい体もだるかった。
 
リストカットもしたし、
仕事で車を運転してる時に「このまま対向車線に飛び出したら楽になるかな」って思ったり、
自分の住んでる4階から飛び降りても死ねないからって高層ビルを見上げたりしてた。
 
私が死ななかったのは、思い切りがなかったから。ただそれだけ。
いざとなったら、両親や友達の顔が浮かんできて思いとどまった。
 
 
本当に毎日がきつくなったある晩、夜中にベランダに飛び出して、
手すりから身を乗り出したところで我に返った。
 
次の日、職場で人事担当の先輩にありのままを話して、
その日から病気休暇に入ることになった。
 
仕事を休んでもまだ辛い日は続いたけど、それでも死ななかった。
死ねなかったっていう方が合ってるかな。
 
 
あれから2年。
 
私は死なずに生きていて、それで、「生きててよかった」って思ってる。
 
死にたいほど辛い気持ちも、痛いぐらいわかる。
でも、死んだらそこで終わっちゃう。
 
終わらせたい気持ちも、すごくわかる。
でも、終わらせないで。
 
生きてたら、きっといいこともある。
 
気休めにしか聞こえないかもしれないけど、私はそうだったから。
 
生きてください。
 

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